研究課題
基盤研究(B)
主な研究成果は以下の通りです。まず、アンケート調査や聞き取り調査などを通して、年齢や、性別、学位、職階、専門分野、役割などのうえ、外国人教員は日本人教員と明確に異なることが明らかになった。次に、外国人教員の間で、少なくとも二つのグループに分けることができる。すなわち、中国人教員と韓国人教員からなっているグループ、アメリカ人教員とイギリス人教員から構成されているグループである。これらのグループは人口学的な特徴だけではなく、教員と研究への関心、学術的生産性、期待される役割などについて大いに違っている。いわゆる、日本の大学における外国人教員の多様化が進んでいる。
社会科学
このプロジェクトの研究成果は、実証的な手法で日本の四年制大学における常勤外国人教員の特性や、学術的生産性、期待される役割、彼らが直面した課題などを明らかにしたことだけではなく、研究対象となる外国人教員が類型化されることにもなった。これらの成果を参考に、今後日本の四年制大学がもっと多くの外国人教員を誘致するかどうか、また誘致するとしたら、どういうタイプの外国人教員を雇用すればよいか、外国人教員、特に若手教員や出身国が異なった外国人教員に対してどういう支援策を講じたらよいかについて、政策的示唆を提示することが可能となる。