ニュージーランドで新たに絶対重力計測定を実施し,ニュージーランドでの絶対重力基準点網の強化・拡充を行った.その結果,南アルプスでの重力変化については,テクトニクスな運動に起因するとするBilhamら(2016)の結果を支持するものであった。一方,クライストチャーチでの重力変化については,2011年のクライストチャーチ地震後も経年的な重力の減少が続いているらしいことを示し,これはGIA (Glacial Isostatic Adjustment)に起因する可能性を示唆した.さらに,2016年に発生したカイコウラ地震に伴う重力変化と高さ変化の関係を調べ,その関係に地域的な差のある可能性を示した.
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