研究課題
基盤研究(B)
地震津波の発生海域は,熱帯~中緯度帯に存在する場合,熱帯低気圧の発生・発達域と重なる.巨礫の移動には津波と台風による高波の2つの自然現象が密接に関連していることが示唆されている.本研究では,海中から移動し陸域に打ち上げられた巨礫の分布について,環太平洋およびカリブ海を中心に台風による巨礫の移動限界と分布位置の評価を行うものである.該当地域に現存する巨礫の大きさ,位置,物性および沿岸地形について広範囲かつ詳細な海外調査を行うことを主目的とする.本調査研究により,環太平洋およびカリブ海における巨礫の分布をもとに,過去数百年~数千年間のイベントの大きさの評価の基礎データとする.
海岸工学