研究課題/領域番号 |
15H05225
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
山本 直彦 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (50368007)
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研究分担者 |
増井 正哉 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40190350)
向井 洋一 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (70252616)
吉田 哲也 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (80294164)
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研究協力者 |
宮内 杏里
パント モハン モールティ
スワル ラム プラサード
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ネパール / 世界文化遺産 / 景観 / 都市組織 / バクタプル |
研究成果の概要 |
本研究では、世界文化遺産登録都市であるネパールのバクタプル旧市街について、現地調査を行い、その都市型住居と街区の形成過程を明らかにした。まず、ヒンドゥー教の神々の礼拝圏や職業姓によって、街区の単位となる都市型住居の範囲を確定した。この範囲で都市型住居の平面構成を調査し、その新旧から街区形成過程を明らかにした。 また、街路両側で都市型住居の外観が異なることを指摘し、これが歴史的な街区形成過程によって作られたネパールの都市景観である結論を得た。
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自由記述の分野 |
都市計画・都市史・建築計画
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、自然発生的で歴史資料が乏しいネパールの世界文化遺産登録都市の都市形成過程を現状調査から明らかにしたことにある。研究手法は、イタリアの都市史解明で用いられたティポロジア(建築類型学)を用いているが、管見の限りアジア諸国において、この研究手法を用いて成功した前例の少ない研究成果を挙げた。 また、社会的意義は、2015年ゴルカ・ネパール地震で被災した町並みの復興に資することである。都市景観、住宅平面の両面の特徴を踏まえて街区レベルでネパールの町並みの原型を提示したことで、復興のモデルや指針策定にとって重要な示唆となる研究成果を得た。
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