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2017 年度 実績報告書

シソ科ムラサキシキブ属におけるアリ植物の進化と形態進化の遺伝的背景の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H05236
研究機関熊本大学

研究代表者

副島 顕子  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00244674)

研究分担者 塚谷 裕一  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90260512)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード系統分類 / 共生進化 / 形態形成
研究実績の概要

これまでの標本調査により,対象植物であるCallicarpa saccataの基準標本が,本研究でインドネシアからすでに得られていた標本と異なる形態特徴を有することがわかり,当該種の基準産地であるボルネオ島のマレーシア・サラワク州において,2019年度に調査と採集を追加で行うことになった.その結果,多少の形態的変異は認められるものの,これまでにインドネシアから得られていたサンプルと大きな違いはなく,同種として扱うことが妥当であると判断された.そこで,サラワクから新しく得られたサンプルも追加して,形態形成および遺伝的解析の実験を継続して行った.また,新たに得られた近縁種との形態比較も行なうことができた.
形態形成に関しては,よく似た形態をもつ他のノボタン科のアリ植物との比較を行ったところ,ともに基部の葉身が膨らんで袋になるという,共通した発生様式を示すことが明らかになった.遺伝的背景としては,シロイヌナズナで葉身の形態変異をもたらすことが知られているBOP遺伝子と相同のBOP1/2の配列を決定し,アミノ酸配列として機能している可能性を示すことができた.また,葉身の発生過程において,KNOX1遺伝子が葉身基部で発現していることが確認されたことから,この遺伝子が袋状構造をつくる要因となっていることを明らかにすることができた.

現在までの達成度 (段落)

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Sarawak Foresty Corporation(マレーシア)

    • 国名
      マレーシア
    • 外国機関名
      Sarawak Foresty Corporation
  • [雑誌論文] A new species of the genus Heteroblemma, Melastmataceae, from West Kalimantan, Borneo Island, Indonesia.2017

    • 著者名/発表者名
      Okada, H. H. Tsukaya, A. Soejima
    • 雑誌名

      Acta Phytotaxonomica Geobotanica

      巻: 68 ページ: 101-104

    • DOI

      org/10.18942/apg.201622

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Anatomical and molecular characterisation of domatia development in myrmecophytes.2018

    • 著者名/発表者名
      Sarath E, Tsukaya H
    • 学会等名
      植物生理学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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