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2019 年度 研究成果報告書

南大洋の氷縁域におけるハダカイワシ仔魚の初期生活史と餌料環境動態

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05239
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 生態・環境
研究機関東京海洋大学

研究代表者

茂木 正人  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50330684)

研究分担者 高橋 邦夫  国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (50413919)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワードハダカイワシ科魚類 / 動物プランクトン / 南大洋生態系 / 魚類の初期生活史
研究成果の概要

南大洋で生物量が大きく,大型の捕食者の重要な餌となっているハダカイワシ類を中心にその初期生活史を調べた.さらに餌生物となっている動物プランクトンについても,食物網における位置を明らかにするために彼らの食性なども明らかにした.最も生物量の大きいハダカイワシの一種や,ソコイワシ,ハダカエソ,サメハダホウズキイカ科の一種は,互いに分布深度は異なるものの,南極周極深層水が湧昇する海域の特定の性質(塩分・水温)で特徴づけられる水塊に,いずれも分布していた.ハダカイワシ類の一種の仔稚魚期について,形態発育と食性について明らかにした.仔魚はデトリタス様の不定形物を多く摂餌している可能性が示唆された.

自由記述の分野

魚類学,南大洋生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ハダカイワシ類は,ナンキョクオキアミと並んで最も重要な分類群の一つである.その初期生活史については,これまでほとんど知られていなかったが,形態,分布,食性など基本的な情報が集積できた.また,夏季には,仔魚がアイスアルジーにはそれほど依存しない食物網に位置していることも分かった.このことは,イベント的に起こる氷縁ブルームなどの植物プランクトンの増殖が彼らの生き残りに影響を及ぼすことを示唆している.南大洋においても見出されている植物プランクトン現存量の長期的な変動は,彼らの生活史に,そして成魚を捕食する大型動物の個体群変動に影響を及ぼす可能性がある.

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公開日: 2021-02-19  

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