研究課題/領域番号 |
15H05257
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター |
研究代表者 |
圓山 恭之進 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生物資源・利用領域, 主任研究員 (10425530)
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研究分担者 |
辻本 泰弘 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, 主任研究員 (20588511)
櫻井 哲也 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 准教授 (90415167)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 硫黄欠乏 / トランスクリプトーム / イネ遺伝資源 / ガーナ |
研究成果の概要 |
本研究では、作物学的生産評価とゲノム解析の統合研究を行い、ガーナ北部ボルタ川流域の硫黄欠乏環境下における米の増産に向けたアフリカ稲作の改良点を検討した。具体的にはガーナ北部ボルタ川流域の土壌を用いて、栽培試験を行い、硫黄欠乏耐性品種(DJ123)を選抜した。さらに、比較トランスクリプトーム解析を行い、硫黄欠乏土壌環境下においてDJ123で特異的に発現する遺伝子を選抜して、過剰発現型形質転換イネを作出した結果、選抜された遺伝子は、根のバイオマス量に関連していることが示唆された。この遺伝子を発現遺伝子マーカーとして、分子育種をすることで、ガーナの稲作に貢献できる可能性があると考えられた。
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自由記述の分野 |
植物分子生理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はフィールドの研究者と植物分子生理の研究者の異分野連携研究で、ガーナの硫黄欠乏圃場における主要な生産性関連要因を分子レベルで解析したものである。これまで硫黄欠乏応答性遺伝子の研究は、主にシロイヌナズナを用いて実験室で行われてきた。本研究では硫黄欠乏が問題になっているガーナ北部ボルタ川流域の土壌を用いて、イネから網羅的に硫黄欠乏応答性遺伝子が選抜できたことは、この研究分野の発展に貢献できたと思われる。さらに、本研究で硫黄欠乏耐性品種を選抜し、分子育種に活用できる候補遺伝子が選抜できたため、ガーナ等の硫黄欠乏土壌が問題になっているサブサハラアフリカの稲作に貢献できる可能性があると思われる。
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