研究課題
1)モンゴルの植生ならびに家畜に咬着したダニ759匹を129プールにしてマダニ媒介性フラビウイルス、マダニ媒介性フレボウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルスの検出を試みた結果、2017年5月にセレンゲ県で捕集されたマダニIxodes persulcatusの2プールからシベリア型のダニ媒介脳炎が検出された。更に、シュルツェマダニからMukawaウイルスが検出された。2)ダニ媒介脳炎ウイルスに近縁なLangatウイルスとSFTSウイルスに対する抗体を、馬300頭、牛300頭で検査した結果、馬の9頭(3%)牛4頭(1.3%)にLangatウイルスに対する抗体が検出された。SFTSウイルスに対する抗体は存在しなかった。3)マダニからのウイルス分離を試みた結果、Dermacentor nuttalliのメスからウイルスが分離され、次世代シークエンス解析の結果Wad Medaniウイルスが検出された。4)モンゴルからの渡り鳥を介したマダニの移入によりウイルスが侵入する可能性を考え、北海道で冬の渡り鳥に咬着したマダニを捕集し、ウイルス分離を実施した結果、シュルツェマダニとパブロフスキーマダニから2017年と2018年にウイルスが分離され、電子顕微鏡観察の結果、レオウイルスが疑われたため、レオウイルス科のオルビウイルス属共通プライマーでKemerovoウイルスであることが特定された。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)
Ticks Tick Borne Dis.
巻: - ページ: -
10.1016/j.ttbdis.2019.03.006.
Archives of Virology
巻: 163 ページ: 2817-2821
10.1007/s00705-018-3897-4.