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2018 年度 研究成果報告書

ベトナムのダイオキシンや残留性有機汚染物質の小児ステロイドホルモンへの長期的影響

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05285
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関金沢大学

研究代表者

城戸 照彦  金沢大学, 保健学系, 教授 (20167373)

研究分担者 中川 秀昭  金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (00097437)
研究協力者 岡本 理恵  
本間 誠次郎  
西条 旨子  
中野 武  
高菅 卓三  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードダイオキシン / 残留性有機汚染物質 / 小児 / ステロイドホルモン / 長期的影響 / ベトナム
研究成果の概要

2002年より、ベトナムで枯葉剤に含有されたダイオキシン(DXN)の健康影響調査を始め、撒布地区の母親の母乳中DXNは対照地区より有意に高値であることを明らかにした。2008年より、母子のステロイドホルモンの測定を始め、母親の血清コルチゾールと母乳中DXN濃度との間に正の相関を認めた。
本研究期間中に、小児のコホート研究で、5歳児・7歳児のテストステロンが汚染地区で有意に低下していることを明らかにした。
また、母親のコルチゾールが高い場合に、低体重児(2,500g未満)の出現頻度が、汚染地区では12%と対照地区の4%に対して3倍も高く、DXNが小児の発育に悪影響を与えていることが強く示唆された。

自由記述の分野

環境保健

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々のベトナムでの小児コホート研究では、7歳児の血中ステロイドホルモンは枯葉剤汚染地区の方が非汚染地区より有意に低く、その値は母乳中ダイオキシン(DXN)濃度と有意な負の相関を示した。
DXNの生物学的半減期が7-11年であることから、出生時のDXN暴露の影響が続いていると考えられる。
我が国では環境省が大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を2011年より実施している。本研究はこの全国調査より先行しており、その成果は日本社会へ還元できるものと考えている。

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公開日: 2020-03-30  

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