研究課題
H28年度は、ソウル市およびクアラルンプール市でTFG遺伝子異常症の調査を行った。アジア諸国でもTFG遺伝子異常症が発見され、その症状が多様であることが確認された。アジア・オセアニア諸国の研究者と「Asia-Oceanic Inherited Neuropathy Consortium: AOINC」を立ち上げた。H29年度に京都で第2回ミーティングを行う予定である。本研究に関連して以下の講演・発表を行った。The 13th International Congress of Human Genetics.「Charcot-Marie-Tooth disease Patient Registry in Japan.」Kyoto, April/5、The inaugural meeting of the Asia-Pacific CMT Consortium.「Overview of inherited neuropathies in Japan」University of Malaya, Kuala Lumpur, Malaysia August/22、International Conference of the Genetic Society of Korea 2016、「Clinical and genetic aspects of hereditary neuropathy in Japan」in Jeju, Korea, November/11。遺伝性ニューロパチー患者由来のiPS細胞に関する論文を発表した(Modeling drug-induced neuropathy using human iPSCs for predictive toxicology. Clin Pharmacol Ther. 2016 Nov 9)
2: おおむね順調に進展している
この2年間で、台湾、ソウル市およびクアラルンプール市でTFG遺伝子異常症の調査を行い、TFG遺伝子異常症の症状が多様であることが確認された。アジアでの共同研究を進めるために、今年度はアジア・オセアニア諸国の研究者と「Asia-Oceanic Inherited Neuropathy Consortium: AOINC」を立ち上げた。H29年度に京都で第2回ミーティングを行う予定である。また、本研究に関連した国際学会での招待講演等を行った。本研究と関連のある遺伝性ニューロパチー患者由来のiPS細胞に関する論文を発表した(Modeling drug-induced neuropathy using human iPSCs for predictive toxicology. Clin Pharmacol Ther. 2016 Nov 9)
最近、イランからTFG異常症の複数の報告がある。またペルーからもTFG異常症の疑い例があり、その遺伝子解析を依頼されている。今年度は、イラン、ペルーでの調査を行う予定である。H28年度にアジアでの共同研究を進めるために「Asia-Oceanic Inherited Neuropathy Consortium: AOINC」を立ち上げたが、H29年度は京都市内でAOINCの第2回ミーティングを行いTFG異常症の理解を共有し国際共同研究を発展させる予定である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
Clin Neurophysiol.
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http://cmt-japan.com/