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2018 年度 研究成果報告書

カンボジアにおける「科学的根拠に基づく助産ケア」が母児に及ぼす影響の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05302
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 生涯発達看護学
研究機関長崎大学

研究代表者

松井 三明  長崎大学, 熱帯医学・グローバルヘルス研究科, 准教授 (00285115)

研究分担者 野口 真貴子  北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (30459672)
竹原 健二  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 政策科学研究部, 室長 (50531571)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードカンボジア / 科学的根拠 / 助産ケア
研究成果の概要

カンボジアで助産師・看護師の知識を測定し、欠如が大きいと同定された項目(胎児心音、分娩監視)に関する研修を実施し、研修前後での新生児の状態を比較検討した。
検討は首都プノンペン市の公立第1次医療施設6カ所で行った。研修実施前123例、実施後98例の臍帯動脈血液ガス測定を行った。pH平均値は7.23(前)、7.22(後)、pH 7.20未満の割合アシドーシスは37.4%(前)、32.7%(後)であり、有意な差は認められなかった。単に分娩監視を強化するだけでは改善につながらず、胎児に負荷をかける要因を同定しその対策を行うことが必須と考えた。

自由記述の分野

母性保健学、公衆衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

開発途上国では科学的根拠に基づく保健医療サービスが提供されていない。すなわち適切な観察とそれに基づく病態の把握が行われていないために不必要な医療介入が多いことが課題である。出産は生理学的過程に基づいて進行するものであり、その過程を妨げないよう医療介入は必要とされる症例に対してのみ行う、という考え方を開発途上国に適用すること、またその効果を確認しようと試みたことが、本研究の意義である。また客観的に母児の状態を評価することを目的に、臍帯動脈血液ガス値を測定することも開発途上国での研究では新たな試みであった。

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公開日: 2020-03-30  

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