粒子法流体解析では,流体を多粒子で表現して分析する.ここに現れる誤差に対して,予測誤差推定手法構築,水槽実験計測,統計的誤差評価の実施を通じて,分布で与えるための枠組みと原理を構築した.特に,粒子系におけるマクロパラメータを表現する誤差モデルとしての有限正規一様混合分布の有効性や,誤差分布のモデルとして裾の重い分布を用いることの有効性が確認できた.また,鍵となる物理量を理解しやすい形で確認し,分析内容の検証に役立てることができる可視化結果,粒子法と関係する確率的セルオートマトンモデルにおける誤差評価結果や局所ノイズ鋭敏性と粒子法解析との関係性についての成果を得た.
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