研究課題/領域番号 |
15H05311
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
西本 伸志 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (00713455)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 認知空間 / エンコーディングモデル / デコーディングモデル / fMRI |
研究成果の概要 |
私たちの日常は視聴覚を代表とする感覚知覚から情動、判断、推定、想像、比較、意思決定、行動にいたる多様な認知機能の精緻な複合によって成立している。本研究においては、これらヒトの多様な認知機能を司る脳内情報表現を解明するため、様々な知覚・認知条件下におけるヒト脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)によって計測し、認知条件と脳活動の関係を説明する予測モデルを構築した。これにより、個々人の脳について定量的な知覚・認知機能を司る情報表現空間の同定や、新規条件下における認知機能解読等の成果を得た。
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自由記述の分野 |
システム神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、様々な知覚・認知条件下における個人脳を説明するためのこれまでで最も包括的かつ高精度なモデルを構築することが出来た。特に大規模脳機能データベースを介した認知特徴空間モデルはヒト大脳皮質のうちの80%以上の領域について有意な予測精度を示し、また新規認知課題下における課題解読についても平均95%以上の精度を実現した。これらの結果は、予測モデル構築がヒト認知機能を汎用的に説明する枠組みとして有効であり、認知機能全般を対象とした脳機械インターフェース構築のための数理基盤となることを示唆する。
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