海底開発による海洋生態系・環境への影響評価を効率的に行うために、独自の水中ガスラマンライダーを利用した海中モニタリング技術を開発している。水深20mの海底からメタンガスの湧出がある竹富島海底温泉にて本手法の適用可能性を検討するために、H27年度はメタンガスのラマン分光測定を実施し、H28年度は海水の本手法への影響評価、船舶設置型の海上ラマンライダーの開発を実施した。H29年度は開発した海上ラマンライダーの動作試験として沼津での計測バージ観測に成功し、竹富島海底温泉での船上観測にも成功した。これらの海上観測の結果から、海上ラマンライダーを用いて効率的な海中モニタリングを実現できる可能性を示した。
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