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2017 年度 実績報告書

鉛の土壌中金属酸化物への選択的濃縮現象:メカニズムの解明と先駆的浄化技術への活用

研究課題

研究課題/領域番号 15H05337
研究機関山口大学

研究代表者

鈴木 祐麻  山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (00577489)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード土壌汚染 / 重金属 / 二酸化チタン
研究実績の概要

今年度は磁力選別による土壌浄化処理技術の開発を目指し、日本エリーズマグネチックス株式会社のフェラストラップ(表面磁力1.5T)を用いて、固液比1:20 (100 g : 2L)の一定条件下で、反応時間が重金属の除去率に及ぼす影響などを検討した。なお、汚染土壌に含まれる鉛およびヒ素(V)の濃度はそれぞれ736mg-Pb/kg-soilと490mg-As/kg-soilである。
その結果、重金属の除去率は時間と共に増加するが、24時間以降の更なる除去は得られず、鉛は15%-76%(平均22%)、そしてヒ素(V)は22%-85%(平均30%)の除去率が得られた。これらの値は同じ実験を10回繰り返して得られた除去率の範囲であるが、ばらつきが大きい理由は現時点では不明である。しかし、有機物含有汚染土壌では20%以下の低い除去率であった。この理由としては、本研究で対象としたデキシー産カオリナイトに含まれるアナターゼ粒子が小さいために磁力が作用しにくいこと、そして土壌粒子との凝集性が高いことが要因と考えられた。そこで、未汚染のデキシー産カオリナイトに収着実験後のアナターゼ(大きさは約50 nm程度でデキシー産カオリナイトに含まれるアナターゼより大きい)を添加して同様の実験を行った。しかし、鉛・ヒ素(V)共に除去率の大幅な向上は得られなかった。このことから、デキシー産カオリナイトではアナターゼの表面を鉄が一部コーティングしており、この鉄により粒子全体の磁性が高まっていることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Preferential adsorption and surface precipitation of lead(II) ions onto anatase in artificially contaminated Dixie clay2017

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, T.; Okita, M.; Kakoyama, S.; Niinae, M.; Nakata, H.; Fujii, H.; Tasaka, Y.
    • 雑誌名

      Journal of Hazardous Materials

      巻: 338 ページ: 482-490

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.jece.2017.06.002

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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