研究課題/領域番号 |
15H05341
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
金本 圭一朗 信州大学, 学術研究院社会科学系, 講師 (20736350)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 産業連関分析 / 多地域間産業連関分析 / フットプリント / 空間的フットプリント |
研究実績の概要 |
初年度は、これまでの研究を窒素フットプリントや貿易開放度との関係等に拡張し、Nature Geoscience誌に、「Substantial nitrogen pollution embedded in international trade」と題する論文を発表、Journal of Industrial Ecology誌に、「Impact of Trade Openness and Sector Trade on Embodied Greenhouse Gases Emissions and Air Pollutants」と題する論文を発表した。 多地域間産業連関モデルの発展と各種モデルを比較するために、国際産業連関分析学会や国際産業エコロジー学会で、「A Cycling Method for Constructing Input-Output Table Time Series from Incomplete Data」などの論文を発表した。また、日本生態学会で、「国際貿易に伴う環境負荷および;生態系評価」と題する研究を発表した。 本年度の研究によって、国際的なサプライチェーンネットーワークを分析するためのデータおよびそのデータの質の情報が得られた。 さらに、フットプリントの起源を地図上に表すために、地理情報と多地域間産業連関モデルを組み合わせ、空間的フットプリント分析を実施するための手法を開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ整備等で一部遅れている部分があるものの、空間的フットプリント分析の手法を開発したことで、予想以上の分析が行うことができた部分もあるため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、はじめに空間的フットプリント分析を現実のデータに拡張するために、二酸化炭素や大気汚染物質、絶滅危惧種等のデータでの応用を試みる。さらに、ネットワーク分析を行うために、クラスター分析などの手法を開発する。
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