現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験1の実験で、事象関連電位だけではなく、足首の後脛骨神経を刺激することにより、体性感覚誘発電位も記録した。体性感覚誘発電位は、体性感覚認知処理に関する脳活動動態を反映している。本実験より、20℃条件よりも35℃条件で行った方が、体性感覚誘発電位の潜時が短縮し、末梢から中枢神経系へ至る感覚神経の伝導速度が上がること、さらに一次体性感覚野へ到達した後の皮質-皮質間の反応速度も上がることが示された。この結果は以下の論文として掲載された。 Nakata H, Oshiro M, Namba M, Shibasaki M. Effects of aerobic exercise under different thermal conditions on human somatosensory processing. Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol, 2016, 311, R629-R636. 実験2と実験3については、実験は計画通りに終了したものの、まだ論文化に至っていないため、おおむね順調に進展していると判断した。
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