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2018 年度 実績報告書

イスラーム政治思想に関する神学書写本の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H05382
研究機関千葉科学大学

研究代表者

橋爪 烈  千葉科学大学, 薬学部, 講師 (10613862)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードイスラーム神学 / イマーム論 / カリフ論 / アラビア語写本
研究実績の概要

本研究は、アラビア語で記されたイスラーム政治思想書(特に神学書)の写本を、テキスト批判や書誌学、写本学の手法を用いて整理・分析し、現代の中東や国際社会に大きな影響を与えている「イマーム論」ないし「カリフ論」の学問的継承と発展の過程を明らかにすることを目的としている。具体的には、イスラーム思想における神学書写本の数量データを収集し、イマーム論の継承過程や需要などを数量的に把握することが目的となる。
2018年度は夏季および春季休暇中にそれぞれ2週間、3週間弱、トルコ共和国イスタンブル市に滞在し、同市にあるスレイマニイェ図書館において、神学書写本のデータ収集を行った。夏季調査においては、研究協力者1名の協力を仰ぎ、特にAyasofya分類の写本データの遺漏について調査・加除修正を担当してもらった。橋爪はCarullah分類、Damad Ibrahim分類、Beshir Aga分類の計400写本のデータ入力を行った。春季調査は橋爪が単独で行い、Laleli分類の神学写本計150件のデータ入力と合わせて、学問的継承の過程を探るべく、ナサフィー著『ナサフィー信条』とそれに対する注釈書、その注釈書に対する注釈書がどの程度存在するのか、系統図の作成とともに調査した。
また2018年12月にはオスマン朝期の「イマーム論(カリフ論)」の様相を提示すべく、国際シンポジウムにおいて、スレイマン1世の宰相を務めたルトフィー・パシャの手による政治論考の内容とその思想的背景について、これまでの写本調査の成果に基づき、口頭で発表した。
また夏季、春季調査の成果を順次Researchmapの資料公開ページにて公開している。ただし、まだ未整理の状態であるので、今後整理したうえで正式なものを提示する予定である。これまでに写本のデータとしては、3313件収集した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

スレイマニイェ図書館およびオックスフォード大学ボードリアン図書館、英国図書館での写本調査と、その調査によって得られたデータをフォンド(分類)ごとに順次公開中である。生のデータのため、今後分析、整理する予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Lutfi Pasha's theory of the caliphate2018

    • 著者名/発表者名
      橋爪烈
    • 学会等名
      国際シンポジウム「王権、イデオロギー、言説-イスラーム王朝の正統化-」
    • 国際学会
  • [備考] Researchmap 橋爪烈 資料公開

    • URL

      https://researchmap.jp/read0141011/%E8%B3%87%E6%96%99%E5%85%AC%E9%96%8B/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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