次世代高性能永久磁石や垂直磁気記録媒体への応用に期待されるL1o-FeNi調製を目的とし,相形成温度の320度以下において相変態を生じさせるため,前駆体となるFe-Ni-Bナノ粒子の調製を行い,犠牲酸化による低温相変態を試みた. 逆ミセル法によりFe-Ni-Bナノ粒子の調製を行った.得られたサンプルはホウ化物特有の黒色であったが,脱酸素下,保護配位子種変更を行ったものの,洗浄中や測定中に分解することが確認され,ホウ化物として長期保管出来ないことが確認された.原理確認の実験としては,Ni-Bの犠牲酸化によりfcc-Niが得られていることから,Fe-Ni-Bの安定化が課題として明らかとなった.
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