磁性ナノ粒子が溶媒中に分散した磁性流体に交流磁場を印加した際に誘起される、磁気緩和現象・磁気発熱現象・励磁音響現象について研究を行った。磁性ナノ粒子が溶媒中に分散した磁性流体の物性値、および交流磁場の印加条件をパラメータとして検討を行った。その結果、粒子表面に固定化された熱応答性分子の機能発現には、粒子を含む媒質全体の加温が必須であることが明らかになった。また系全体の加温を可能とする磁場発生装置の検討も行い、人体深部にも均一に交流磁場を印加できる可能性を提唱した。励磁音響現象については、その発現要因を説明する物理モデルの提案を行った。
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