研究課題
若手研究(A)
半世紀の間、シリコンを用いたレーザ光源開発は、夢の科学技術と言われてきた。本課題では,2013年に研究代表者らが開発した高Q値フォトニック結晶ナノ共振器を用いた超低閾値・超小型シリコンラマンレーザの発振メカニズムを研究した。精緻な顕微分光技術を用いて、共振波長の時間シフトがレーザ性能に大きな影響を与えることを突き止めた。さらに、新たな分光法を開発して、その利得スペクトル測定に成功した。卓越した微細加工技術も利用して、動作波長依存性、温度依存性,結晶方位依存性を調べ、その発振特性を包括的に明らかにした。それらの知見をもとに構造改良をおこなったところ、従来以上の作製歩留まり、出力増大が得られた。
シリコンフォトニクス