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2018 年度 研究成果報告書

不安定核の陽子中性子分布で解明する中性子核物質の状態方程式

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05451
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

銭廣 十三  国立研究開発法人理化学研究所, 仁科加速器科学研究センター, 研究員 (70529057)

研究協力者 寺嶋 知  
松田 洋平  
坂口 治隆  
上坂 友洋  
大田 晋輔  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード核物質状態方程式 / 中性子星 / 中性子密度分布 / 不安定核 / 陽子弾性散乱
研究成果の概要

核物質の状態方程式(EOS)の解明を目指す実験的研究である。特に対称エネルギーと呼ばれる、陽子・中性子の非対称度に依存する項は原子核の中性子スキン厚と強い相関があることが知られており、我々は陽子弾性散乱測定から正確な密度分布及び中性子スキン厚を決定する手法を確立してきた。本研究ではこの手法をより大きな中性子スキンを持つと見込まれる非対称度の大きい不安定核へ展開し、理研RIBFにおいて錫132の逆運動学陽子弾性散乱を測定することに初めて成功した。また、新しいEOS研究手法を密度分布の系統変化や、クラスター発現の観点から展開することが可能となった。

自由記述の分野

原子核物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

宇宙に存在する天体現象や元素の起源の解明は物理学における非常に重要なテーマの一つである。特に中性子星と呼ばれる天体は中性子でできた巨大な原子核とでも言うべき物質で、特に重い元素の生成起源として大いに注目されている。しかしその構造やダイナミクスについてはまだ良くわかっていない。そこで鍵となるのが、核子(陽子・中性子)を構成要素とする物質(核物質)の状態方程式である。特に陽子が極端に少ない系はそのまま中性子星の構造を示していることに他ならない。核物質の特に中性子物質の状態方程式を知ることはそのまま宇宙の成り立ちを知ることにつながっているのである。

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公開日: 2020-03-30  

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