本研究では、冷却原子で実現された常磁性スピン集団やナノメカニクスと光やマイクロ波等の電磁波との相互作用の研究を有機的・建設的に融合し、磁気秩序を持った強磁性スピン系を用いてマイクロ波-光変換を実現することを目指した。成果としては、1) マイクロ波から光へのコヒーレントな双方向変換を球状強磁性体中の静磁波モードに励起するマグノンを媒介として実現、2) 静磁波モードと光間の相互作用を増強するために光共振器を使う共振器オプトマグノニクスという分野の創始、3)共振器オプトマグノニクスの枠組みでブリルアン散乱を介した光子とマグノンの間の非相反な相互作用の起源の解明、の3つが挙げらる。
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