原子やイオンの輝線が多く集まる極端紫外波長領域の光は天体ラズマを観測する上で非常に重要である。地球大気による吸収を避けるため飛翔体を用いた宇宙空間からの観測が必須となるこの波長域では、小型・軽量でありつつ高効率の観測を実現する装置が必要である。本研究を通して、これまで一般的に用いられてきた極端紫外光検出器の2倍から10倍以上の検出効率向上を実現する手法により確立し、さらにその性能を維持するための最適な保管方法を提案・実証した。この結果、従来よりもはるかに高効率な観測を低コストで実現するための道筋を立てることができた。
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