ブロック共重合体(BCPs)は互いに混ざり合わない高分子成分を共有結合で連結した物質群であり、熱力学的平衡状態でnm~umの特徴的長さを持つ秩序構造を形成する。本研究ではこれらBCPsが形成する一般的な空間秩序に時間周期性を与え、生体機能が示す動的な性質を模倣したバイオミメティクス材料を構築した。具体的には化学振動反応の1つとしてよく知られているBelousov-Zhabotinsky(BZ)反応の振動子をBCPsの化学構造に導入させることで、BZ反応基質の化学エネルギーがBCPs自身の運動エネルギーへの変換に繋がるような分子設計を試み、nm~umの空間秩序が振動する動的ソフト材料を提案した。
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