分析装置や医療診断機器、リアクター等の様々な流体システムの小型化・デバイス化が進み、微小空間の流体(液体、気体)の流れの理解が重要になっている。これまでに10μmのマイクロ空間の流れの研究が進んできたが、ナノ空間は極めて小さく研究が難しかった。本研究は、極小のナノ空間の流れを計測する新たな方法論を提案し、この空間の流体力学と移動現象論の確立に寄与するものである。また、生物物理における細胞間・細胞内ナノ空間の分子輸送、膜工学における物質分離など他分野で扱うナノ空間の現象解明に有用な知見を提供するものである。
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