本研究では,渦流中を伝播する火炎に対してレーザー計測を行い,様々な混合気において消炎付近での火炎先端温度が約1200℃であることを明らかにした.このことから,渦流によって燃焼範囲が拡大するのは,ルイス数効果や圧力拡散等の効果によって火炎先端が増加することに起因することが判明した.また,渦流による高速熱伝達を利用することで,出力20Wを超える小型燃焼器(5^3cm3)の開発に成功し,最大で176mW/cm3のエネルギー密度を記録した.加えて,燃料・空気供給を含む全てを自立した小型自立発電システムの構築にも成功した.
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