詳細化学反応機構を用いた燃焼解析を実現するために高速化手法の開発及び組込を実施した.また,開発したコードを用いて実験値との比較を実施した. まず,大規模燃焼解析コードにおいて最も解析負荷の大きな化学反応方程式の解法について,陽解法及び陰解法の開発を実施した.本手法は従来法と同等の精度を保持しつつ,数百倍の高速化を実現した.また,解析負荷のさらなる低減を目指し,Artificial Thickened Flame法と解適合格子法を導入して格子点数を大幅に削減することに成功した. 本研究で開発したコードを用いて2次元実験室スケールの解析を実施し,実験とよく一致する結果を得ることを可能とした.
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