水中に供給した酸素気泡内で発生させるプラズマ(水中酸素気泡内プラズマ)を21並列で生成し,それぞれのプラズマ処理孔で過酸化水素とオゾンを選択的に生成制御することにより,水中難分解有機物の分解速度・効率の向上を図った。プラズマで直接生成されるOHラジカルだけでなく,過酸化水素とオゾンの処理液中での反応により生成されるOHラジカルを有機物分解へと有効に利用することで,他のプラズマ方式に対して高速・高効率分解を達成した。また,化学プローブ法を用いた水中OHラジカルの定量測定技術を確立し,さらに,反応シミュレーションモデルにより過酸化水素の生成機構を明らかにした。
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