新世代の高磁場応用材料候補として鉄系高温超伝導体に着目し、バルク超伝導磁石の作製方法の確立と、磁力基礎特性の評価を目的として研究を行った。 平成28年度には、粒界臨界電流特性に優れた鉄系高温超伝導多結晶バルク体の作製を目指すとともに、着磁法、及び捕捉磁場の測定法を確立するための予察的な検討を行った。以下に得られた成果を箇条書きに記す。 1.高エネルギー混合法により試作した小型鉄系高温超伝導バルク体に対して、微細構造観察、及び超伝導特性評価を行い、従来試料の2倍を上回る粒界臨界電流密度の達成に成功し、高特性試料の合成指針を得た。
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