近年、建設から数十年が経過したコンクリート構造物の劣化が懸念され、非接触非破壊検査の開発が求められている。これまでは、赤外線法や電磁波法が用いられてきたが、最近、非接触音響探査法が研究開発されている。本研究の目的は、コンクリート構造物浅層の微小き裂を超高強度の空中超音波とレーザドップラ振動計を用いて非接触非破壊でイメージングする計測システムの構築である。本研究では、(1)実験装置の開発(2)実験試料の作成(3)構築したシステムの実証試験を実施した。その結果、開発した実験装置と計測システムを用いて、コンクリートを想定したモルタル表層に設けた1mm幅のき裂のイメージングが行えることを実証した。
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