研究成果の概要 |
本研究計画では、材料に電圧を印加したままの状態で原子分解能電子顕微鏡観察を行い、原子位置を高精度で同定する「原子分解能電圧印加その場電子顕微鏡法」の確立を行い、誘電材料への適用を行った。同手法の確立の結果が実証され、代表的な誘電体であるチタン酸ストロンチウムにおいて0.57kV/cmの電界を印加した状態で10pm以下の精度で原子位置を同定することに成功した。(Sato et al., Appl. Phys. Lett., 2017,日刊工業新聞2017年8月14日)さらに同手法を強誘電体に適用し、電圧印加中の結晶格子定数測定を進めている。同研究は今後継続して行い、成果を公表する予定である。
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