酸素還元反応活性や水素発生反応活性、表面近傍の液性を制御することで、鋼の局部腐食を停止させる試みを行った。Fe-18Cr合金の酸素還元反応や水素発生反応活性に及ぼす添加元素(Al、Ni等)の効果を調査したが、その効果は少ないことが分かった。また、純Fe表面にプラズマ窒化処理を行い窒素化合物層を表面に形成すると、水素発生反応が抑制される可能性があることが分かった。酸性環境において、硫酸イオンを溶液中に添加することで鋼の活性溶解が抑制され、このことを利用して、発生したすきま腐食の成長を抑制させることに成功した。
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