加工性の悪さゆえに既存法では製造コストが高く製品価格が上昇してしまう難加工性合金に対して、我々はニアネット形状の線材を一工程で作製するマイクロ引き下げ法を開発した。しかし、当該技術を量産技術として実用化するには多くの課題が残っている。そこで、本研究では、マイクロ引き下げ法による難加工性合金材料の形状制御結晶製造技術を実用化するため、長尺線材の製造技術、製造速度の高速化、加工不可合金の線材製造、製造線材の特性評価を実施した。その結果、15 mもの長尺Ir合金線材製造に成功するとともに、300 mm/min以上の高速線材育成を達成した。さらに、世界で初めて融液から一工程でRu線材の製造に成功した。
|