次世代シークエンサーの普及により全ての生物のゲノム情報が明らかとなりつつある現在でも、生物の有する光受容体ファミリーの多様性と進化の全体像を把握する手法は確立されていない。本研究は、次世代シークエンサーによる生体分子の超並列定量技術を活かし、遺伝子発現の波長依存パターン(作用スペクトル)を包括的に取得することで、光色による転写制御ネットワークの全容を明らかにするフォトーム解析(Photome)の手法の確立に成功した。この手法は全生物種に適用が可能で、光受容機構の解明などの基礎研究に加え、光を用いた生体制御などの応用研究にも貢献できる。
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