申請者らはiPS細胞を用いた遺伝子治療を目指して、遺伝子変異を修復するためのゲノム編集技術の開発を進めて来た。本研究ではこれまでの技術を発展させ、自在に任意の遺伝子変異を修復するために、以下の3つの技術開発を行うことを計画している。(1)自在にゲノム切断をOn/Off制御可能なCRISPRシステムの開発、(2)効率的に相同組換えを誘導する方法の開発、(3)人為的な染色体間相互作用を誘導する手法の開発 H27年度は主に(1)に取り組み、非常に効率的にCRISPR-Cas9の切断活性を制御可能なベクターの構築に成功した。 また、ゲノム編集関連の論文および著書を多数出版した。
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