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2018 年度 研究成果報告書

光合成能喪失藻類をモデルとした従属栄養性への進化を駆動する因子の提唱

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05606
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物多様性・分類
研究機関京都大学

研究代表者

神川 龍馬  京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (40627634)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード藻類 / 葉緑体 / ゲノム / トランスクリプトーム
研究成果の概要

光合成は、エネルギーと糖を太陽光と二酸化炭素から得られるという利点がある。にもかかわらず、光合成能を完全に喪失し、光合成性から従属栄養性へと進化した藻類が存在する。従属栄養性への進化を解明するため、本研究では非光合成性珪藻類Nitzschia sp. をモデルとして研究を行った。その結果、本藻は光合成能喪失後も葉緑体を維持しており、光合成以外の葉緑体代謝機能をほぼ喪失しておらず、アミノ酸や脂肪酸などの物質を細胞内で合成できることが分かった。すなわち、光合成能の喪失とは必ずしも葉緑体機能の縮退を意味しない。

自由記述の分野

進化生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

光合成を行う生物は植物だけではなく、系統的に離れた種々の生物が光合成を行い、地球上の一次生産を支えている。これまでにそのような一次生産に重要な光合成性生物がどのように誕生し、進化してきたのかが研究されてきた。しかし本研究のように、元々一次生産者であった生物が二次的に従属栄養性生物にどのように進化したのか、について着目した研究は極めて少なかった。本研究成果は、光合成性真核生物の多様性とその進化を理解するために、藻類の誕生に関わるメカニズムに加え、藻類が一次生産者をやめる進化メカニズムの重要性に光を当てる研究である。

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公開日: 2020-03-30  

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