1. ΔF508 CFTRとの相互作用に必要なエンドソーム局在ユビキチンリガーゼ機能領域をpulldown 法で解析した結果,アミノ末端領域が相互作用に必要であることが明らかとなった.また,ΔF508 CFTR 発現量に対するエンドソーム局在ユビキチンリガーゼ変異体の影響解析の結果,アミノ末端領域以外に,ユビキチン化に関わるRINGドメインもΔF508 CFTR 発現制御に必要であることが明らかとなった.さらに,我々が同定した新規ユビキチンリガーゼ2種に関しても,上記と同様の実験により,相互作用領域と機能領域を明らかにした.
2. 蛍光タンパク質 Venus の一部を融合することにより,ΔF508 CFTRとエンドソーム局在ユビキチンリガーゼの細胞内相互作用を簡便に評価するBiFC法を確立した.同様に,細胞内におけるユビキチンリガーゼと CFTR NBD1 領域との相互作用を評価するBiFC法を確立した.In vitro 相互作用解析を行うために,高純度のユビキチンリガーゼを精製する手法を確立し,エンドソーム局在ユビキチンリガーゼによる CFTR in vitro ユビキチン化の再構成実験に成功した.
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