運動誘導性に筋肉から分泌されるマイオカインが、骨格筋-脂肪組織連関を仲介することが明らかにされているが、骨-脂肪組織連携は明らかにされていない。そこで本研究では、申請者らがゼブラフィッシュ心筋から同定したHDOIが骨-脂肪組織の新規連関経路を仲介する可能性を検討した。しかし、遺伝的背景を統一したHDOIのKOマウスでは、脂肪組織に異常を認めなかった。また、HDOIのTgマウスは長管骨の伸長を認めたが、脂肪組織や高脂肪食負荷下でも、野生型との顕著な変化を認めなかった。一方で、HDOIの上流と推測した運動刺激については、機械刺激がHDOIの発現維持に必要であることを明らかにした。
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