カルシウムシグナルは骨や免疫系を含む多くの生体システムの維持に関わる。一方でCa2+結合ドメインEF-hand motifを有する分子は多数同定されているものの、未だ機能が不明なものが多い。申請者はEF-hand proteinの一つEfpに着目し、造血細胞系特異的コンディショナルノックアウトマウスを作製したところ、貧血や骨粗鬆症といった多臓器に亘る障害を示すことを見出した。そこで本課題では、Efpとその相同遺伝子EfpLGに焦点を当て、それらの遺伝子欠損マウスの病態解析を通じて、血球系細胞分化、骨代謝を制御する新たなCa2+シグナルトランデューサーとしての生体制御機能の解析に取り組んだ。
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