研究課題
1.HSG cellに対してFucci systemを導入した HSG/fucciを作製し、cell cycleの同定を可能にした安定発現株を作製した。2. HeLa/Fucci2とHSG/Fucciを使用して、スキャニング照射法の陽子線治療とX線治療とのcell cycleに与える影響を比較したところ、陽子線の方がわずかにG2 arrestが多く見られたが、初回のG2 arrest以降は周期は一定となった。追加してCDDPを併用すると、陽子線の方でよりcell cycleに対してG2 arrestの影響が多く認められた。3.ショウジョウバエに対する陽子線の影響を3齢幼虫を使い評価したところ、X線照射より高線量投与することで、生存率の明らかな低下や運動能などにあたえる影響の違いを確認した。現在分子生物学的にその表現型の違いの原因を検討中である。4.前立腺癌に対する陽子線治療の成績を検討し、生物学的データとの相互補完をおこなった。Cancer Med. 2018にpublishした。5.上記を各種海外・国内発表を行い、各種論文作成中である。
2: おおむね順調に進展している
上記の如く、多くの研究を遂行しており、また臨床データとの相互補完を1編publishした。Fucci systemを使用したcell cycleに与える影響の実験に関してもすでに検討済であり、現在論文作成中である。現在追加実験として、distal endでの生物学的効果や、ショウジョウバエに対する陽子線治療の影響を追加検討中である。
1.ショウジョウバエに対する陽子線治療の影響をPCRなどで評価中であり、それによって認められた遺伝子発現をノックアウトした個体で追加検討予定している。これに関しても論文執筆予定である。2.低酸素環境下での希少糖の防護効果の影響などを追加検討している。3.cell cycleに対する影響や殺細胞効果に与える影響などの論文を執筆中であり、投稿予定である。4.Distal endでの生物学的効果の違いをspheroid細胞を使用し、追加検討する予定である。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)
Cancer Medicine
巻: 7 ページ: 677-689
10.1002/cam4.1350
Strahlentherapie und Onkologie
巻: 194 ページ: 343-351
10.1007/s00066-017-1223-9