研究課題
1. 細胞周期を可視化することができる、HeLa/Fucci2細胞において、CDDPを投与し、投与後のG2 arrest 出現以降の分裂期において、陽子線を照射することで、強い増感効果が認められた。2. 安定したspheroid cellを作製し、陽子線治療のRBEを測定した。よりin vivoに近い、spheroid cellにおいて、高線量の陽子線治療照射を行うと、X線照射より強い殺細胞効果が認められ、RBE(D10)の意義を再考する必要があると考えられた。3. よりin vivoの環境に近い、spheroid cellを使用して、陽子線治療のdistal endの細胞効果を測定すると、スキャニング照射の方が他の照射方法より、distal endの効果が強くでる傾向を認めた。4. ショウジョウバエの三齢幼虫においては、全身照射によって生存率の違いが認められ、リアルタイムPCRを行なったところ、mRNA発現量において、線種間で最も顕著な違いを認めたのは、照射後2時間のサンプルにおけるDNA 2本鎖切断修復関連遺伝子であった。5. リアルタイムPCRの結果では、炎症性サイトカインTNFも照射後2時間サンプルにおいて有意に陽子線照射群で発現量の上昇を認めた。照射後24時間のサンプルでは、血管新生、アポトーシス関連遺伝子を中心に複数の遺伝子が有意差を持ってX線照射群において有意な発現量の上昇を認め、陽子線とX線の結果では乖離を認めた。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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