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2018 年度 研究成果報告書

尿路上皮特異的な時間生物学的アプローチによる夜間頻尿の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05682
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関筑波大学 (2018)
京都大学 (2015-2017)

研究代表者

根来 宏光  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80708595)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード排尿障害 / 時間生物学 / 尿路上皮 / コネキシン43 / Bmal1
研究成果の概要

ヒト不死化尿路上皮細胞およびマウス尿路上皮において、概日時計が存在する事、Cx43が概日リズムを呈し、ATP放出経路となりうるヘミチャネル機能も有していることが明らかとなった。また、マウスの尿路上皮特異的に主要時計遺伝子Bmal1および、Cx43をノックダウンさせたマウスを作製することに成功した。さらに、ヒト不死化尿路上皮細胞にP(Bmal1)::dLucを遺伝子導入させたレポーター細胞を作製し、尿路上皮の概日リズムに影響を与えうる、数種類の候補薬剤を同定した。
これらの結果をもとに尿路上皮末梢時計が膀胱機能や日内排尿リズムに関連し得る病態へ与える影響についての研究を進めている。

自由記述の分野

排尿機能学、分子生物学、時間生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膀胱は夜間にしっかりと尿を溜め、日中はしっかり排尿するようにその機能の日内変動を有し、個体の生命活動をサポートしている。膀胱機能の昼夜差の形成メカニズムを解明することは、夜間頻尿や夜尿症など、排尿の昼夜差が乱れた疾患の機序解明に貢献すると考えられる。本研究から、尿路上皮でのCx43の発現や機能を制御すること、それに伴うATP放出を制御すること、概日時計に作用することをターゲットとした薬剤が夜間頻尿や夜尿症の新たな治療薬の候補となることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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