本研究では、現在包括支払制度に広く使用されている「DPCデータ」に、重症救急疾患の重症度評価に欠かせない「病院前情報」及び「検査結果情報」を、電子データで統合し、「重症救急疾患big data」という世界に類を見ないデータベースを作成する。大規模多施設共同前向き研究として、様々な重症救急疾患の重要課題を、臨床疫学研究の専門家と協力し解析・報告する。これまで欧米各国から遅れをとってきた、日本における重症救急疾患の臨床研究が活性化され、また得られた研究成果を救急医療現場に有機的に還元することで、最終的には重症救急疾患患者の予後の改善に結びつくことを目指すものである。
平成28年度では、4施設において、①病院前情報、②DPC情報、③検査結果情報が全ての、紐付けることができた、データベースの構築に成功した。
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