研究課題
若手研究(A)
申請者は、痛覚神経を遺伝学的に除去した無痛マウスを用いて感染随伴疼痛を感知した際に誘発される自然免疫系や骨代謝系の変調を分子レベルで解明することを目的として研究を行ってきた。その結果、Nav1.8イオンチャネル陽性痛覚神経に発現するTRPV1/TRPA1チャネルの侵害受容による活性化が骨髄炎に影響を及ぼし、そこに、末梢神経から軸索反射によって放出されるCGRPと転写因子Jdp2が関与するという興味深い事実を見出し、「骨-自然免疫-痛覚」連関ともいうべき新しい免疫生理システムの提唱に至った。
骨代謝学