本研究では男性同性愛者のもつ複数のソーシャル・キャピタルとの相関関係や性的健康との関連を明らかにすることを目的とした。近畿地域でMASH大阪と共同し、同意の得られた商業施設にアンケートセットを配布し959人(有効回収率72.6%)の有効回答を得た。分析の結果、男性同性愛者のもつ複数のソーシャル・キャピタルには相関関係がみられ(r=0.418)、同性愛者のソーシャル・キャピタルのみ性的健康との関連が明らかとなった。本研究により健康行動に影響を与える要因が明らかとなり、予防介入のメカニズムが理論的に示されることが期待できる。
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