研究課題/領域番号 |
15H05708
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福田 晃 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (80165282)
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研究分担者 |
久住 憲嗣 九州大学, システムLSI研究センター, 准教授 (10380685)
石田 繁巳 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (10724388)
峯 恒憲 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (30243851)
荒川 豊 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (30424203)
金子 邦彦 福山大学, 工学部, 教授 (50274494)
中西 恒夫 福岡大学, 工学部, 教授 (70311785)
田頭 茂明 関西大学, 総合情報学部, 教授 (70332806)
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研究期間 (年度) |
2015-05-29 – 2020-03-31
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キーワード | サービス構築基盤技術 / ライフサイクル指向 |
研究実績の概要 |
今年度(平成28年度は),システム設計開発時には,不確実さはなく,要件はすべて確定しているという前提も下で多くの研究開発を遂行した. (1)アーキテクチャ詳細設計:前年度(平成27年度)に設計したライフサイクル指向のアーキテクチャの詳細設計を行い,さらに,サービスアプリケーションに適用し,運用―>設計へのフィードバックを図った.また,システム開発の初期段階での一部不確実さを考慮した開発プロセスの研究にも着手した.とくに,不確実さに関して,従来,社会科学で議論されてきた項目を,工学の観点から捉えなおし,本研究で遂行する項目に整理し,研究初期段階での研究すべき項目を設定した.今後さらに,本項目で設定した不確実さを実際にアプリケーション開発に適用していく予定である. (2)運用サービスアプリケーションの開発:運用サービスアプリケーションとして,パーソンセントリックな乗り換え案内システムを開発し,運用を通じて,システム開発へとフィードバックさせた.このアプリケーションはすでに,そのプロタイプを公開し,九州大学伊都キャンパスの各種イベントで活用され,ユーザからの使い勝手などの情報を収集した.また,その他のいくつかの運用サービスアプリケーションの検討も開始した.この中で,多様な議論を行い,その結果,交通流アプリケーションの検討に入り,当該シミュレーション支援環境の構築に着手した. (3)安全・安心な設計技術と検証技術の改善:前年度研究開発した技術を運用サービスアプリケーションに適用し,当該技術の改善を図った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・本年度計画した(1)アーキテクチャ詳細設計,(2)運用サービスアプリケーションの開発,(3)安全・安心な設計技術と検証技術の改善,に関して今年度計画した研究内容が遂行できたとともに,当初では明示的には計画していなかった海外共同研究(中国 上海交通大学および大連理工大学)が開始できたので,おおむね順調に進展していると考える.
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今後の研究の推進方策 |
〇H28年度遂行した研究の発展:H28年度に遂行した研究を,年度計画に沿ってさらに発展させる. 〇海外共同研究の強化:前年度(H28年度)に開始した海外共同研究をさらに発展させる.
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