研究課題
本研究課題の最終年度においても中心的な研究活動は従来通り北大拠点で継続的に実施した.本年度の研究実績の概要は以下のとおりである.(1) ZDDおよびその派生形の演算処理の基盤アルゴリズムをさらに充実させ,様々な社会インフラ問題への応用を進めた.具体的には,統計的に発生率が高い地域を見出すホットスポット解析への応用について研究代表者自らが筆頭著者として論文執筆し,米国応用数学会の国際会議SDM2019で発表を行ったこと,統計的ホットスポット解析の論文で日本計算機統計学会より論文賞を受賞したこと,電力網解析への応用に向けた企業関係者との共同研究の推進,等が挙げられる.(2) 離散構造処理系による効果的な組合せ探索法および列挙索引化法の開発を継続して進めた.具体的には, 列挙アルゴリズムの研究で初めて超難関会議STOCに採択(国際会議STOC2019),魔方陣の列挙数え上げで7次対称方陣の数え上げに世界で初めて成功し国際会議で発表(JCDCGGG2019)等が挙げられる.また列挙アルゴリズムに関する国際会議WEPA2019を本プロジェクトメンバが中心となって開催した.(3) ERATO研究者コミュニティの維持発展,および他の国家プロジェクトとの連携を図った.春(北大)と秋(北海道千歳市)にワークショップを開催し,それぞれ約50人の参加者を集めた.昨年度より引き続き短期滞在セミナー週間(SSSW2019.xx)を年間5回開催し,年間30件を超えるセミナ講演を北大拠点において実施した.これらの研究成果は講究録として出版を行っている.神田ラボでの研究交流も活発に行っている.国際会議の招待講演や論文誌の招待論文の執筆等も多数行った.なお,本研究課題の後継プロジェクトの位置づけで科研費・基盤(A)を申請し,2020年4月に採択され今後5年間にわたり実施することとなった.
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 3件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (36件) (うち国際学会 20件、 招待講演 1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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