研究課題/領域番号 |
15H05720
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
片岡 淳 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90334507)
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研究分担者 |
松永 恵子 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (80727454)
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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研究期間 (年度) |
2015-05-29 – 2020-03-31
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キーワード | フォトン・カウンティングCT / コンプトンカメラ / MPPC / 3D多色イメージング |
研究成果の概要 |
本研究ではX線・ガンマ線の色情報を用いた革新的イメージング技術を創成し、医療から環境まで広く応用を試みた。まず、X線パルスの高速弁別が可能なフォトン・カウンティングCTシステムを構築し、超低線量下で多色CT撮影に成功した。ガンマ線では世界最小「手のひらサイズ」コンプトンカメラを開発し、生体マウスの3次元多色同時イメージング、さらに核医学治療ではヒト体内でRI治療薬の動態可視化に成功した。陽子線治療では、即発ガンマ線を用いた陽子線量の可視化技術および核反応断面積の新たな測定法を提案した。環境計測ではドローンを用いて上空から放射性物質の分布を迅速に可視化し、3次元線量マップの作成に成功した。
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自由記述の分野 |
放射線計測、医学物理学、高エネルギー宇宙物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したPC-CTは超低線量下(従来CTの1/100)で撮影可能で、安全・安心な医療に貢献する。さらにCTを診断だけでなく、薬剤伝達や治療モニターの新たなツールとして昇華する新たな可能性を示すことができた。コンプトンカメラは、体内のRI動態や核反応を迅速に可視化でき、将来のテーラーメード医療の先駆けとなる。安価な市販ドローンを用いた上空からの線量マッピングは、現在JAEAによる3次元線量計測にも発展応用されている。
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