研究課題/領域番号 |
15H05771
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 泰浩 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (40221882)
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研究分担者 |
岩森 光 東京大学, 地震研究所, 教授 (80221795)
中村 謙太郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40512083)
尾上 哲治 九州大学, 理学研究院, 教授 (60404472)
野崎 達生 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門海底資源センター, グループリーダー代理 (10553068)
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研究期間 (年度) |
2015-05-29 – 2020-03-31
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キーワード | 資源探査 / 海底鉱物資源 |
研究成果の概要 |
本研究では、現世の海底および付加体中に存在する『海の鉱物資源』の生成年代決定と起源成分の解明を行うことで、様々な『海の鉱物資源』の成因を過去4億年にわたる地球システム進化の中に位置づけ、従来にない包括的かつ統一的な資源成因論を構築することを目的とした。一連の研究により、地球表層環境の変動と『海の鉱物資源』の生成についてのリンケージを解き明かすことに成功し、海の鉱物資源の生成を超長期的な時間スケールにおける海洋環境の変動とそれに伴う物理化学的プロセスの変遷の中に位置づける全く新しい資源成因論を構築することができた。
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自由記述の分野 |
地球・資源システム工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、過去4億年にわたる『海の鉱物資源』を統合的に研究することで、現在および過去の海底における異なる鉱物資源の形成に、全地球規模の気候変動に伴う海洋循環変動や酸化還元状態変化という共通因子が介在したことを世界で初めて解明した。これは複数の資源成因を俯瞰的に明らかにしようとする本研究の最も重要な成果である。また、南鳥島レアアース泥については、本研究で取得した多様なデータを政府機関や企業と共有することで、商業開発に向けた研究・開発にも貢献している。その結果、国の主要施策に調査・開発技術の推進が明記され「SIP2:革新的深海資源調査技術」が開始されるなど、我が国の資源政策に多大な影響を与えた。
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